キンカチョウ
キンカチョウ Taeniopygia guttata
クリミミキンカチョウ Taeniopygia castanotis
クリミミキンカチョウ Taeniopygia castanotis
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 国内で野生化が報告されているため、逃がさないよう特に注意が必要です。
- 体が小さく・軽く、狭いところに入り込む習性があるため、放鳥中の事故に要注意。
- 比較的繁殖しやすいため、増え過ぎないようにしましょう。
基本情報
- 分類
- スズメ目カエデチョウ科
- 生息地
- キンカチョウはインドネシア、クリミミキンカチョウはオーストラリアの森林、草原、低木林、草地、海洋潮間帯、市街地などに生息します。両種ともポルトガルとプエルトリコに移入された個体群がいます。
- 体の大きさ
- 全長:10~11cm
体重:平均12g - 寿命
- 野生での寿命は、2~3年程。飼育下では、5~7年。
- 食性
- 多様な種子を主に、果物、野菜や昆虫なども食べます。飼育下では、小鳥用のシードミックス(複数の種類の種子を混合したもの)、タンポポやハコベなどの植物・野菜、イカの甲羅などを与えます。
- 生態・特徴
- 社会性が強く、100羽前後の群れで生活します。繁殖期には50羽程度の小さな群れに分かれます。鳴き声でコミュニケーションを取り合います。
専門家からのひとこと
性格は雛から育てれば人懐っこくなる一方、気が強い子も多いです。
同種間でも喧嘩する事があります。
鳴き声が独特で可愛らしさがありますが、大きな声で鳴き続ける個体もいます。
活発でよく動き回ることと、ツボ巣で眠る習性があるためか、狭い隙間に潜り込もうとする事があるため、放鳥中は事故が無いように気を配る必要があります。
ちなみにツボ巣の存在は落ち着く効果がある一方、発情を促します。
繁殖目的ではない、産卵させたくないのであれば、ツボ巣は設置しないほうが良いでしょう。
体が軽いため、肩に乗っていても気付きにくいです。
そのため、乗っていることに気付かずに逃してしまう事故にも気を付けるべきです。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。