トラ
Panthera tigris
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 法律で日本でのペット飼育は禁止されています。
- 野生の個体数は、飼育されている個体数より少ない絶滅危惧種です。
基本情報
- 分類
- 食肉目ネコ科
- 生息地
- インドからシベリアまで、アジア地域に広く分布しています。
- 体の大きさ
- 体長:2.2~3.1m(オス)、2.4~2.8m(メス)
体重:100~260Kg(オス)、130~160Kg(メス) - 寿命
- 野生15年程度。飼育下では通常16~18年ですが、26歳まで生きた記録もあります。
- 食性
- シカやウシなど偶蹄目の動物を主に食べますが、大型鳥類、爬虫類、両生類、魚類なども捕食することがあります。
- 生態・特徴
- さまざまな気候の森をすみかとしてきたため、ぞれぞれの地域ごとに、少しずつ違った特徴を持っています。一部の地域のトラは、すでに絶滅してしまいました。通常は、単独で行動します。主に夕方から朝方にかけて狩りを行います。野生のトラは、狭くても1頭あたり20平方キロ、場合によっては100平方キロにも及ぶ、広い行動範囲を持っています。
専門家からのひとこと
トラは誰もが知っている大変美しい動物です。見た目もさることながら、木に登ったり川を泳いだりと優れた身体能力も兼ね備えています。また、トラは100㎏を優に超える巨体でありながら、音もなく忍び寄る凄腕のハンターでもあります。そのため動物園では、檻に近づき過ぎていないか?鍵はかけ忘れていないか?など、日々細心の注意を払いながら飼育しています。
また、動物園はトラを大切に飼うだけではなく、絶滅から守るため、世界中の動物園と血統管理をしながら繁殖を進めたり、正確な情報を発信したりするなど、保全活動や教育活動も行っています。
皆さんも動物園で本物のトラを見ながら、トラの未来について一緒に考えてみませんか?
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。