キンカジュー
Potos flavus
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 鋭い爪や犬歯があるため、噛まれたり引っかかれたりすると怪我を負うことがあります。
- 熱帯に生息する動物であるため、寒さにとても弱く気温低下は非常に大きな負荷になります。
- 夜行性の動物であるため、夜間の照明、日中の物音やふれあいはストレスとなり、体調を崩す原因となります。
基本情報
- 分類
- 食肉目アライグマ科
- 生息地
- 中南米の森林に生息します。
- 体の大きさ
- 頭胴長:42~76cm
尾長:40~57cm
体重:2~4.6Kg - 寿命
- 野生での寿命は良く分かっていません。飼育下では、20~40年です。
- 食性
- 自然下では、季節によってさまざまな植物の果実を食べます。特に生息域で入手しやすいイチジクの実は重要な餌です。長い舌を使ってアリなどの昆虫や花の蜜をなめることも知られています。
- 生態・特徴
- 夜行性の動物で、オス2頭とメス1頭という社会集団(子どもや若い個体を含むこともある)を作り、主に樹上で生活します。日中は木の巣穴で集団で寝ていて、日没頃の餌探しは通常、単独で行います。
専門家からのひとこと
柔らかい毛、大きな目、長い尻尾が特徴的なとても珍しい動物です。
しかし、その可愛いさの反面、警戒心が強く好奇心旺盛な動物ということもありペットとして飼うとなると困難です。
キンカジューは鋭い爪や歯を持っており、引っかくことや噛みついてきたりすることもありちょっと痛いではすまないぐらいです。
ましてや、キンカジューは破傷風菌を持っていることもあり、噛まれると感染し破傷風の体調不良をひきおこす恐れもあり非常に危険です。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。