モルモット
テンジクネズミ Cavia porcellus
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
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こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 十分に運動できる空間を準備しましょう。
- 適切に餌を与えることが必要です。
- 社会性を保つため複数頭での飼育が望ましいです。
- 夏や冬などはエアコンによる温度管理を行う必要があります。
- 過度なふれあいによるストレスや夏場の熱中症、冬場の低温症に要注意。
基本情報
- 分類
- 齧歯目テンジクネズミ科
- 生息地
- 野生種は現存しません
- 体の大きさ
- 頭胴長:20.3~25.4cm
体重:700g~1,100g - 寿命
- 飼育下では、平均5年。最長14.8年という記録もあります。
- 食性
- 草食動物で、飼育下では、葉物野菜、各種牧草や果物を与えます。飼料用の大麦や多年草のチモシー、必要なビタミンやミネラルが含まれたモルモット用ペレットも一般的です。
- 生態・特徴
- 群れで生活し、同種の他個体と密接な接触を好みます。夕暮れや明け方に活動し、眠っていないときは毛づくろい、食餌、周辺環境の探索などに多くの時間を費やします。オスのモルモットは、最上位のオスが下位のオスを支配する社会をつくります。
専門家からのひとこと
モルモットは小さな身体で多様な毛色があり、温和な性格のため、ペットとして人気な動物です。本来は社会性を持ち、群れで生活する動物であるため、他個体とのコミュニケーションを取れるよう複数頭で広い空間で飼育することが望ましいと考えます。複数頭での飼育では個体間の相性の良さにも注意し、シェルターなどを設置し、過度なストレスを与えないようにしましょう。また草食動物である彼らに適した餌を選択し、ビタミンCの給与も必須です。暑さ、寒さに弱く、夏場は涼しい環境、冬場は暖かい環境を提供してください。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。