ヨウム
Psittacus erithacus
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 日本国内で取引できるのは登録済み個体のみです。
- 密猟や密輸が確認されています。
- 寿命がとても長いので、飼いきれなくなるケースが多く発生しています。
基本情報
- 分類
- オウム目インコ科
- 生息地
- 中央・西アフリカの森林地帯に生息しています。
- 体の大きさ
- 頭尾長:平均33cm
翼開長:46~52cm
体重:平均407g - 寿命
- 野生での平均寿命は23年程、飼育下では40~60歳まで生きます。
- 食性
- 野生ではナッツやアブラヤシなど果実を主食とし、葉、昆虫、樹皮、花などを食べます。
- 生態・特徴
- 非常に社会性の高い鳥で、大きなグループで巣をつくります。日中は、小グループに分かれ、長距離を移動して餌を探します。幼鳥は数年間にわたり年長の鳥の世話を受けて成長します。 高い認知能力を持ち、動物の中で最も知的な種のひとつと考えられています。
専門家からのひとこと
人の声を真似し、おしゃべりが上手です。しかも声色までそっくりです。また賢く人間の3〜5歳児の知能があると言われています。反面、知能が高いのでストレス等で自分で羽を抜いたりする個体も、他の種類より多いようです。
このような素晴らしい種類のインコなので人気が高く、原産地では乱獲され個体数が激減しました。
そのため現在は絶滅危惧種としてワシントン条約(CITES )附属書Ⅰに掲載され、国内では登録票がないと譲り渡しや売買をすることができません。
登録票なしの譲り渡し等は違法で、厳しい罰則がありますのでご注意ください。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。