ショウガラゴ
Galago senegalensis
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 輸入は禁止されているため、外国産と表示されている場合、密輸の可能性大。
- 密猟や日本向けの密輸が報告されています。
- 鋭い犬歯があり、噛まれると怪我をすることがあります。
- 人と同じ霊長類なので、人獣共通感染症には特に注意が求められます。
- 夜行性のため、昼間の光や照明が目の負担になるおそれがあります。
- 活発でジャンプ力があるため、小さなケージでは飼育できません。
基本情報
- 分類
- 霊長目ガラゴ科
- 生息地
- アフリカ(西部、中部赤道以北から東部ソマリア、タンザニアまで)の森林やサバンナに生息します。
- 体の大きさ
- 頭胴長:16~20cm
尾長:15~20cm
体重:90~300g - 寿命
- 野生での寿命は3~4年程度、飼育下では10年という記録があります。
- 食性
- 雑食性で果実や花の蜜、木の葉、種子などのほか、昆虫、鳥の卵なども食べます。
- 生態・特徴
- 夜行性で樹上生活をする動物です。夜間でも良く見える大きな丸い目と暗闇で獲物の昆虫の音を聞き取れる精巧な耳を持ちます。昼間は木のうろや枝、古い鳥の巣などで数頭の群れで寝ることが多いですが、夜間は単独で行動します。昼間の動きは緩慢ですが、夜間は活発に素早く跳ね回ります。強い後肢と、バランスを保つ長い尾をもつため3~5mを一気ジャンプすることができます。尿で移動経路に臭いを付けたり、オスは縄張りのマーキングしたりします。朝と夕方に甲高い声で鳴きます。
専門家からのひとこと
小さくて愛くるしい姿をしていますが夜行性動物なので日中は寝ていることが多いです。鋭い歯をしている為、咬まれたら大怪我をすることも。警戒心も強いです。小型の種ですが活発で縦横無尽に動き回るので広いスペースが必要です。臭いもキツイです。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。