ドワーフ
ハムスター
Phodopus spp.
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 寄生虫感染など人獣共通感染症が報告されています。
- 咬まれるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。
- 繁殖は容易ですが、増えすぎに注意が必要です。
- 相性により多頭飼育が難しい場合には、1頭ずつ飼育する必要があります。
- 夜行性で運動量が豊富なため、夜間に動き回ります。
- 夏や冬などはエアコンによる温度管理を行う必要があります。
- 小型であるため、逃がしたり、落としてしまったりする事故に要注意。
基本情報
- 分類
- 齧歯目キヌゲネズミ科
※ここでは、ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスターおよびロブロフスキーハムスターをドワーフハムスターと呼びます。 - 生息地
- アジア中央部
- 体の大きさ
- 体長:7〜11cm
体重:野生種は17.5〜32g程。ペットとして流通している個体は19〜40g。 - 寿命
- 1.5~3年
- 食性
- 雑食性。野生では、植物の種子、葉・茎を主に食べますが、昆虫を餌とすることもあります。飼育下ではハムスター用ペレットと少量の穀物、野菜、果物を与えます。
- 生態・特徴
- 基本的に単独行動をする夜行性の動物です。
専門家からのひとこと
小さく可愛らしく、接し方によっては非常に馴れる動物です。ペットとしての歴史も比較的古く飼育に必要な物も様々なものが市販されています。繁殖も容易でペットとして飼育されている個体は飼育下で繁殖されたものです。繁殖が容易なため、雄雌を一緒に飼育しているとあっという間に数が増えてしまいます。複数で飼育することも可能ですが、相性が合わない場合には個別のケージを用意する必要があります。夜行性で運動量が豊富なため夜に活発に活動する動物で逃走も得意なため逃がさないような工夫も必要です。注意点として、ハムスターに咬まれるとアナフィラキシーショックが起こり飼い主の命に関わるような例も報告されています。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。