チンチラ
Chinchilla lanigera
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 冷涼な気候に適応しているため、空調設備の常時稼働と停電時の備えが必須です。
- 運動能力が高く、高いところを好むため十分な飼育空間が必要です。
- 社会性を保つため複数頭での飼育が望ましいですが、繁殖期や相性の見極めが求められます。
基本情報
- 分類
- 齧歯目チンチラ科
- 生息地
- チリ北部の高地に生息します。
- 体の大きさ
- 頭胴長:22.5~38 cm
尾長:7.5~15 cm
体重:最大500g(オス)、最大800g(メス) - 寿命
- 野生での寿命は10年程。飼育下では29年という記録があります。
- 食性
- 様々な種類の植物の主に草と種子を食べます。昆虫や鳥の卵を食べることもあります。飼育下では、イネ科乾牧草、アルファルファ、小麦、トウモロコシ、オーツ麦、チンチラ用ペレットなどを与えます。
- 生態・特徴
- 社会性の高い動物で、100頭以上の集団で生活することが知られています。夜行性ですが、朝方や夕方に最も活発になります。
専門家からのひとこと
ふわふわの被毛とかわいらしい仕草、好奇心旺盛な性格なため人気の高い動物です。元来、高山に生息する動物であるため、毛が密で体温調整が苦手です。適切な温度・湿度環境を提供しましょう。草食動物であるため、適切な牧草を給与し、果実や野菜などのおやつの与えすぎは消化不良を起こすため注意が必要。社会性が高く、複数頭での飼育が望ましいが、繁殖期にはメスは攻撃的になるため闘争によるケガに要注意です。高さのある空間やシェルターを用意しましょう。また被毛をきれいにする砂浴びができる環境も必須です。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。