フサオマキザル
Sapajus apella
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 輸入は禁止されているため、外国産と表示されている場合、密輸の可能性大。
- 密猟や密輸が報告されています。
- 人と同じ霊長類なので、人獣共通感染症には特に注意が求められます。
- 専門知識がなければ馴らすことは困難です。
- 手先が器用であるため、脱走の危険性が大きいです。
基本情報
- 分類
- 霊長目オマキザル科
- 生息地
- 南米の森林や草原に広く生息します。
- 体の大きさ
- 頭胴長・尾長:40cm前後
体重:平均3Kg(オス)、2.4Kg(メス) - 寿命
- 一般に15~20年ですが、飼育下では50歳近くまで生きることもあります。
- 食性
- 果実、種子、昆虫、カエル、トカゲ、鳥、卵、時には小型哺乳類、腐肉、そして茎や花、葉など様々な物を食べる雑食性。地域や季節によってもバリエーションが豊かです。硬いナッツを食べるために石や棒など道具を使用することもあります。
- 生態・特徴
- 1頭以上のオスと複数頭のメスおよび子どもたちから構成される家族集団で生活します。オスは大人になると集団を離れますが、メスは生涯、元の集団で過ごします。遊び好きで好奇心が旺盛であることが知られています。
専門家からのひとこと
フサオマキザルは非常に知能が高く、介護ザルとしても訓練されてきたのは有名です。昔はテレビや映画などに出演しているフサオマキザルをよく見かけました。しかし、十分な時間と専門的な方法を用いなければ簡単にはなついてくれません。知能が高いため様々なことを理解します。
そのため飼育環境に変化をつけて、フサオマキザルたちがその刺激を楽しみながら豊かに暮らせることを考えながら日々世話をしています。
飼育する上で日々の試行錯誤が非常に大事になります。
フサオマキザルは、道具を使うことも有名で、手先がかなり器用です。鍵に手が届けば自力で鍵を外して脱走ということも十分に考えられるので、その点は十分に注意して飼育をしなければなりません。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。