メンフクロウ
Tyto alba
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 小型齧歯類や小鳥などを食べるため、適切な餌を入手し、与えるのは簡単ではありません。
- 単一の餌は、栄養失調などの原因になります。
- 行動範囲が狭いと爪が伸び過ぎ、様々な疾病を誘発するおそれがあります。
- 夜行性で聴覚が発達した動物であるため、日中の物音はストレスとなり、体調を崩す原因となります。
基本情報
- 分類
- フクロウ目メンフクロウ科
- 生息地
- 北米北部、ユーラシア大陸北部および東アジアを除く広範囲に棲息します。もっとも生息範囲が広い鳥類と言われています。
- 体の大きさ
- 全長:32~40cm
翼開長:107~110cm
体重:430~620g - 寿命
- 野生では生後1年以内の死亡率が高く、平均寿命は1.7年というデータがある一方、最長34年生きたという記録もあります。飼育下の寿命は、20年程です。
- 食性
- ハタネズミ等の齧歯類、ノウサギなど小型の哺乳類を好んで食べます。小鳥を捕食することもあります。
- 生態・特徴
- 単独、またはペアで生活します。夜行性で、昼間は木の洞や崖の隙間、納屋など人工物をねぐらにします。ほとんどは定住型ですが、生息域の北部では移動型の個体もいます。
専門家からのひとこと
夜行性の動物ため日中はじっと静かに休みます。また、視覚・聴覚が非常に発達しています。
そのため、ペットとして飼育するとなると日中の物音や騒音が非常に大きなストレスとなり、体調を崩す原因となります。また獣医師も猛禽類に詳しい人が限られるため、動物病院へのアクセスも困難です。餌の入手と管理も困難で、市販の精肉を与えるとなっても血抜きがされていて猛禽類にとっては栄養価が低いため栄養失調になり命に関わるほどの重病になることもあります。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。