リスク評価とは?

どのような動物でもペットとして飼うことには、リスクがあります。ペットに噛まれて怪我を負ったり、誤った世話でペットを病気にしてしまったりするかもしれません。絶滅のおそれが高い動物がペットとして販売されていることもあります。ここでは、環境や健康への影響など5つのリスクを動物種ごとに評価し、総合結果を示します。

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メンフクロウ

Tyto alba
© Martin Harvey / WWF

総合評価

この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
この動物をペットとして飼育することについて、5つの観点で評価しました。赤いアイコンは、該当するリスクが高いことを意味します。
  • 保全
    リスク
  • 飼育の合法性
    リスク
  • 健康・公衆衛生
    リスク
  • 動物福祉
    リスク
  • 外来種
    リスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
ここに注意!
  • 小型齧歯類や小鳥などを食べるため、適切な餌を入手し、与えるのは簡単ではありません。
  • 単一の餌は、栄養失調などの原因になります。
  • 行動範囲が狭いと爪が伸び過ぎ、様々な疾病を誘発するおそれがあります。
  • 夜行性で聴覚が発達した動物であるため、日中の物音はストレスとなり、体調を崩す原因となります。
© 高知県立のいち動物公園
専門家からのひとこと
夜行性の動物ため日中はじっと静かに休みます。また、視覚・聴覚が非常に発達しています。 そのため、ペットとして飼育するとなると日中の物音や騒音が非常に大きなストレスとなり、体調を崩す原因となります。また獣医師も猛禽類に詳しい人が限られるため、動物病院へのアクセスも困難です。餌の入手と管理も困難で、市販の精肉を与えるとなっても血抜きがされていて猛禽類にとっては栄養価が低いため栄養失調になり命に関わるほどの重病になることもあります。
のいち動物公園メンフクロウ飼育担当
ペット飼育に、
飼い主の経験や環境が大きく影響します
あなたの飼育経験、ライフスタイルや動物の由来などによってもペットを飼うことの難易度や飼育に伴うリスクは変化します。
チェックしてみよう!

参考情報

評価方法

 ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
 対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
 この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
 また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
 評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。

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