リスク評価とは?

どのような動物でもペットとして飼うことには、リスクがあります。ペットに噛まれて怪我を負ったり、誤った世話でペットを病気にしてしまったりするかもしれません。絶滅のおそれが高い動物がペットとして販売されていることもあります。ここでは、環境や健康への影響など5つのリスクを動物種ごとに評価し、総合結果を示します。

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インドホシガメ

Geochelone elegans
© David Lawson / WWF-UK

総合評価

この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
この動物をペットとして飼育することについて、5つの観点で評価しました。赤いアイコンは、該当するリスクが高いことを意味します。
  • 保全
    リスク
  • 飼育の合法性
    リスク
  • 健康・公衆衛生
    リスク
  • 動物福祉
    リスク
  • 外来種
    リスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
ここに注意!
  • ペット目的の輸入は禁止。日本国内で取引できるのは登録済み個体のみです。
  • 密猟や日本向けの密輸が確認されています。
  • 寿命が長いので、飼いきれなくなるケースが多く発生しています。
  • 温度・湿度の管理及び爬虫類専用紫外線ライトの設置を適切に行い、飼育施設内に温度勾配を作る必要があります。停電時の備えも必須です。
  • 餌には爬虫類専用総合ビタミン剤、カルシウム剤を添加する必要があります。
  • たんぱく含有量の高い餌を与えると結石の原因となります。
  • サルモネラ症の原因菌を保有している可能性があります。
©横浜市立野毛山動物園
インドホシガメ孵化直後
©横浜市立野毛山動物園
専門家からのひとこと
2019年にワシントン条約付属書Ⅰに掲載されて商業目的の輸出入ができなくなりましたが、それ以前は国内でピンポン玉サイズの子ガメがたくさん売られていました。飼育温度や湿度の設定が難しく、長生きをさせるのが難しいカメとして消費的飼育が行われていた歴史があります。現在では国内で繁殖された登録票付の個体が売られていますが、そもそも高価なのでそう簡単には買えません。飼う場合には飼育環境をしっかり整えてやる必要があります。また、高たんぱくの餌(肉、ドッグフード、マメ科の雑草や小松菜など)を与え続けると膀胱結石ができやすいカメでもあり、結石が大きくなると外科手術が必要になってくるなど、かなり飼育難易度の高いリクガメです。
横浜市繁殖センター 
桐生大輔さん
ペット飼育に、
飼い主の経験や環境が大きく影響します
あなたの飼育経験、ライフスタイルや動物の由来などによってもペットを飼うことの難易度や飼育に伴うリスクは変化します。
チェックしてみよう!

参考情報

評価方法

 ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
 対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
 この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
 また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
 評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。

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