アナホリフクロウ
Athene cunicularia
総合評価
- 高
- 中
- 低
この動物をペットにすることには高いリスクが伴います。再検討を強く勧めます。
この動物のペット飼育には、中程度のリスクがあります。そのリスクを理解した上で飼育者としてきちんと責任を果たせるか、よく考えて判断してください。
この動物をペットにすることのリスクは低いでしょう。しかし、どのような動物であっても命を預かる重い責任があることを忘れないでください。
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保全
リスク保全
リスクペット利用を目的とした野生個体の捕獲(繁殖のための捕獲や囲い込みを含む)により絶滅のおそれが高まるリスク -
飼育の合法性
リスク飼育の合法性
リスク違法な捕獲・取引(売買や譲渡譲受)や飼育など飼い主の住む国や地域の法令に抵触するリスク -
健康・公衆衛生
リスク健康・公衆衛生
リスクペット飼育により飼い主や周囲の人々が健康上の影響を受けるリスク及びペット由来の大規模感染症を引き起こすリスク -
動物福祉
リスク動物福祉
リスクペットを適切に飼育しない/できないことで動物福祉を満たせないリスク -
外来種
リスク外来種
リスクペットが野生化し、飼い主の住む地域の生態系や人の生活に悪影響を与えるリスク
アイコンにマウスを合わせると、
こちらに説明が表示されます。
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ここに注意!
- 人獣共通感染症である鳥インフルエンザに感染する恐れがあります。
- 巣穴や隠れ場所、周囲を見晴らす高台といった飼育環境を用意する必要があります。
基本情報
- 分類
- フクロウ目フクロウ科
- 生息地
- 南北アメリカの草原、サバンナ、低灌木地、砂漠
- 体の大きさ
- 全長:19~25cm
翼開長:53~61cm
体重:127~255g - 寿命
- 野生では、6~8年、最長11年。飼育下では、10年ほど生きます。
- 食性
- 主に昆虫を獲物としますが、ネズミなど小型哺乳類、スズメのような小型の鳥類、ヘビなどの爬虫類、コウモリやミミズを食べることもあります。
- 生態・特徴
- 体の大きさに対して脚が長く、素早く走ることが得意な、主に地表で活動する昼行性のフクロウです。プレーリードックが使っていた巣穴などを巣として利用します。地面を走ったり、跳ねたり、ホバリングしたりして獲物を捕らえます。体を清潔に保つために水浴びや砂浴びをします。多様な鳴き声でコミュニケーションします。
専門家からのひとこと
アナホリフクロウは小型のフクロウで、立ち姿は愛嬌があり人気があります。しかし体は小さくても猛禽類らしく鋭いツメやくちばしを持っています。昼行性で活動量も多いため、飼育には広いスペースが必要となります。ケージなどでの飼育は羽根を痛めてしまう可能性もあります。個体によっては警戒心が強く神経質な性格で、ストレスにより体調を崩すことも考えられます。獣医師も猛禽類に詳しい人が限られるため、動物病院へのアクセスも困難です。餌も昆虫やヒヨコ、マウスなどを複数種与える必要があり、入手と管理も困難です。
参考情報
評価方法
ペット適性の評価は、5つのリスクの高低という観点で独自に作成した基準を用いて野生生物の保全と取引の専門家チームが、各分野の専門家の意見を得ながら実施したものです。
対象としたのは、エキゾチックペット(ペットとして取引・飼育されている犬・猫以外の動物)です。
この評価は、種/グループレベルで行っているため、個体ごとに状態が異なる点は評価に含めていません。こうした個体の状態がペット飼育に伴うリスクに影響する点は「飼い主チェック」で把握できるようにしています。
また、合法性リスクの評価基準には、生息地での密猟や密輸の可能性・深刻度は含まれていません。これらは、非常に重要な点ですが、使用できる適切な情報が不足していると判断したためです。
評価基準の作成には、各国各分野の専門家の協力を仰ぎました。今後も関連する法令の改訂や知見の蓄積に伴い、適宜基準の改訂及び再評価を行う予定です。