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エキゾチックペット利用の
リスクと企業責任
エキゾチックペットとビジネス
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エキゾチックペット利用の
リスクと企業責任
エキゾチックペット※に関わるビジネスは、直接生体を扱うペットショップやアニマルカフェに加え、ペットフード・用品、ペット保険、商業施設などさまざま。
こうしたエキゾチックペットに関わるビジネスを行なう企業が知っておきたい、その利用に伴うリスクと企業責任とは?
3分で分かる!
ペット産業の持続可能性向上のために
5つのリスクと企業責任
ペット産業の持続可能性向上のために
5つのリスクと企業責任
※本サイトでは、犬・猫以外の愛玩動物・コンパニオンアニマルを総称して「エキゾチックペット」と呼び、家畜化された動物(Domesticated animals)と野生動物(Wild animals)に大別します。野生動物には、野生捕獲個体と、飼育下繁殖が行なわれているもののその歴史が浅く野生の性質を色濃く残している個体の両方を含むものとしています。
リスクを最小限にし、ペット産業の持続可能性を向上させるためにも、直接生体を扱うサプライチェーンのみならず、間接的にペットに関わる企業も含めた産業界全体で社会的責任を果たす取り組みが、今求められています。
まずは自社のビジネスにおけるリスクを確認し、取り組みを始めてみませんか?
ペットショップや卸売業者、
アニマルカフェなど
野生動物を
商業的に直接扱う企業に
求められる取り組み
- 責任ある調達
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- 生態系に負荷を与えない、持続可能な範囲での調達を行うこと
- サプライチェーンにおける合法性とトレーサビリティを確立すること
- 責任ある飼育管理
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- 動物福祉の指標である5つの自由を満たせない場合は、動物を取り扱わないこと
- 感染症のリスクを認識し、人と動物の安全に十分に配慮すること
- 責任ある消費者への情報発信
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- 野生動物のペット需要をいたずらに喚起しないように努めること
- 消費者に対し、ペットの適切な選択、管理および終生飼育を促す情報を発信すること
ペットフード・用品や、ペット保険、
商業施設、メディアなど
野生動物と間接的に関わる企業に
求められる取り組み
- ペット利用に関わる事業内容の見直し
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- 取引先、提携先が持続可能なペット事業を行っているか検証すること
- 責任ある消費者への情報発信
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- 消費者に対し、野生動物のペット利用のリスクを含めた情報を発信すること
さらに詳しく知りたい方のために、過去のペット産業向けセミナー動画を公開しています。ぜひご覧ください。
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「One Health から考える野生動物のペット化利用の課題」
北海道大学獣医学研究院 環境獣医科学分野毒性学教室
教授 石塚真由美氏 -
「日本の野生動物ペット利用の実態について」
日本獣医生命科学大学 野生動物学研究室
特任教授 田中 亜紀氏 -
「ペットビジネスとサステイナビリティ - 世界の事例から-」
WWFジャパン 野生生物グループ 岡元 友実子